BGM5 BGM5
BGMシリーズの新作CD。今回はサルサの原点、カリブ海プエルトリコの素材な音楽からスパニッシュギターの楽曲を中心に選曲しました。
無印良品のオリジナルBGMはCDで販売しています。
世界各地の生活から生まれ、時代を超えて愛され続けている音楽を、発掘し、ご紹介する無印良品のBGMシリーズは、無印良品の店内音楽としてもおなじみのメロディたちです。無印良品では、様々な街の歴史や生活に根ざした地元のミュージシャンによる音楽をBGMとして制作し、CDとして販売しています。 商業音楽が忘れかけている、音楽本来のやさしさと逞しさがここにあります。
カリブ海に浮かぶ小さな島、プエルトリコ。この島の人達は愛情を込めて「イスラ・デル・エンカント(魅惑の島)」と呼ぶ。
四国の半分の広さしかないにも関わらず、豊かな文化を醸し出す。植民地時代に様々な人種と文化が混ざりあった結果だ。音楽も例外ではない。サルサを始めとして、アフリカ起源のボンバ/ブレーナ、スペインの影響が濃いダンサノと、その多彩さに目を見張らされるばかりである。
だが日本人にとって最も印象深いのが、山間部の農民音楽、ヒバロで使われるクアトロの音色だ。復弦5コースを持つこの島独特のギターだが、プエルトリコの哀愁を一身に背負った楽器となるに違いない。牧歌的で、日本人でさえ懐かしさを覚えてしまう。
以前、オロコビスの集落で一休みするために車を止めたことがあった。誰か練習していたのだろうか?車の扉を開けた途端、星下がりの奥深い山中の爽やかな風と共にクアトロの音色が、どこからともなく聞こえてきた。くねくねとした崖沿いの狭い山道を長時間ドライブしてきた疲れが、その瞬間、嘘のように消え去ってしまったのだ。と同時に、「山間部の農民は、夕食後の一時にクアトロを奏でながら、家族と一緒に過ごす習慣が未だにある」と、クアトロ工房のある職人が語っていたのを思い出してしまった。
ビバロ音楽が中心のこの「BGM5」を耳にしていると、あの時のことが鮮明に蘇ってしまう。しかも "4"では鳥の囀りのように鳴くこの島のシャイな蛙、コキの声まで聞こえてくる豊かな緑と音楽に溢れたプエルトリコの、いつの時代も変わることのない日常の風景が、主調低音となって流れているのだ。
原空昭 【無印良品 BGM5 紹介ページより】
【曲目】
1. Joropo (Trad.)
2. Seis Montebello (Trad.)
3. El vals de la Guinea (Trad.)
4. El coqui (Jose lgnacio Quinton)
5. Medley de valses criollos (Trad.)
6. Los Magos de Oriente (Trad.)
7. Jesus Amoroso (Trad.)
8. Temporal (Trad.)
9. Seis milonguero (Trad.)
10. Medley de seis (Trad.)
11. Seis Celines (Trad.)
12. Medley folklorico (Trad.)
13.Sara (Angel Mislan)
14.Angelica (Modesto Nieves)
15.Seis chorreado (Trad.)
¥1,050
(本体価格 ¥1,000)